2025年6月27日に約3年ぶりに死刑執行が行われた。死刑制度はあった方がよい良いと考えている人が8割を超えるという。本当にそうだろうか。
「死刑廃止フォーラムinなごや」は30年以上死刑廃止運動を続けている。若い方々に、死刑制度の問題点をお話すると、死刑存置の方は減ることを経験している。
宮之原氏は、元刑務官であり、また中学校・高等学校の教師として、生徒に語り続けてきた。その経験から、死刑制度について、次の項目を中心にお話いただく。(1)冤罪の問題。無実の人を死刑執行すれば取り返しがつかない。冤罪による刑罰は許されない。(2)死刑ではなく生きて償うことの意味。死刑囚と交流があった元刑務官という経験から考えたこと。(3)命の尊厳を考えると、国家として、犯罪者とはいえ、命を奪うことは許されるのか。そして死刑制度を支えているのは、私たち一人ひとりだということ。 (4)日本はいまだに死刑制度を維持している。世界の潮流はすでに死刑廃止に向いている。国民の命を守るべき国家が死刑制度を維持していくのだろうか。このようなお話を中心に、死刑の問題点について、命の尊厳について宮之原氏にお話いただく。
講師 宮之原弘氏 略歴
職歴
1985年 大学卒業後 法務省矯正施設に勤務(法務教官、刑務官)
少年院、少年鑑別所、拘置所、矯正研修所を歴任
2000年 中学校・高等学校教諭(~現在に至る)
2009年 認定精神保健福祉士として相談室で生徒支援を担当(~現在に至る)
2012年 名古屋大学大学院教育発達科学研究科 博士課程満期退学 博士(教育)
2012年 愛知県社会福祉士協会 スクールソーシャルワーカー養成講座講師(~2016年)
2018年 インターネット依存研修(国立久里浜医療センター)講師(~2021年)
現在教員の傍ら、生徒の問題行動の予防に力を入れている。
共著
・『司法福祉の焦点』ミネルヴァ書房、1994年
・『スクールソーシャル論-スクールソーシャルワーク教育課程標準テキスト-』中央法規、
2012年
・『子どもが笑顔になるスクールソーシャルワーク』かもがわ出版、2014年
・『学校ソーシャルワーク実践の動向と今後の展望』日本学校ソーシャルワーク学会、2015年
日時:2025年10月25日(土)午後2時
開始(開場1時30分、終了予定16時30分)
場所:なごや人権啓発センター(ソレイユプラザなごや)
アクセス:地下鉄伏見駅から南へ徒歩5分ほど
伏見ライフプラザ12階(中消防署のあるビル)
〒460-0008 名古屋市中区栄1丁目23-13
参加費:500円(大学生・中高校生以下 無料)
主 催:死刑廃止フォーラムinなごや
共 催:公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本
連絡先:e-mail:kutomi_shigeo@icloud.com 久富 惠雄(クトミ シゲオ)